貯水槽・その他の事業

貯水槽の清掃前

貯水槽を空の状態にして、中に入ります。清掃前に状態を確認し写真を撮り保管します。またその際に修理箇所などが無いか確認しておきます。

写真の事例では、給水管からの出口付近に黒い汚れが目立ちますが、全体にも薄い水苔の様な汚れが付着しているのが分かります。

貯水槽の清掃

汚れの種類によって、特に強い汚れ場合は特殊な洗剤を使用してスポンジなどで念入りに清掃します。洗剤は残らず洗浄して洗い流しますが、万一の場合でも人体に影響のないものを使用しております。高圧洗浄機などを併用し、給水管の中にある酸化物なども同時に洗浄することで、貯水槽にダメージを与えないよう丁寧な清掃を心掛けております。

貯水槽の清掃後

清掃前の写真と比較すれば、一目瞭然。酸化物の黒い汚れ、表面に付着していた水苔の様な茶色い汚れもすべて取り除かれました。清掃後も内部の写真を撮り確認していただくとともに保管します。

この他、細かな亀裂や損壊部分があると、そこから異物や虫などが侵入する恐れがありますので、最後にもう一度確認して給水を開始します。

貯水槽 保守点検・清掃

水を一度にたくさん使う施設に設置されているのが、貯水槽です。
貯水槽とは、水をためる施設のこと。
上水道用だけでなく、工業用や防災用に利用するための貯水槽もあります。

一般住宅の場合は、水道局がひいた配水管に各家の給水管を直結させ、給水栓へと水を運びます。
しかし、一度に大量の水を必要とする設備の場合は、直結方式では間に合いません。

大きな水槽ですから、管理を怠れば、すぐに水が汚染されてしまいます。汚染された水を飲料用に使えば、感染症が発生する可能性もあります。
ですから、壁面や床面、天井に60センチ以上の空間を開け、目視点検をしやすいようにしなくてはなりません。また、ゴミや虫などが入らないように、オーバーフロー管を排水口に直接接続することは禁止されています。さらに、受水槽の水を飲用に使う場合は、1日の使用量を受水槽の容量の40%~60%に抑える必要もあります。

 


清掃について

受水槽を備えた大規模な施設では、1日に必要な水の量を計算したうえで受水槽の容量を決めなくてはなりません。施設で使う水は飲用だけではないのです。また、定期的な清掃消毒作業や、水質検査等、適正な衛生管理が持ち主には義務づけられています。

清掃
受水槽を1年間に1回以上清掃することが、法律で決められています。清掃は業者に委託することが一般的ですが、その場合は貯水槽清掃作業監督者が設置されている業者を利用しなくてはなりません。

維持管理

受水槽の管理は持ち主が責任を持って行わなければなりません。
受水槽にたまった水に菌が繁殖して食中毒などが起きた場合は、管理責任を問われるでしょう。
また、受水槽の点検や清掃などで断水しなければならない場合は、テナントへの説明や断水時間の調整なども行わなければなりません。
もちろん、受水槽が壊れたり老化したりした場合は、持ち主が修理したり交換したりします。

点検・検査

点検
必要に応じて受水槽の点検が必要です。
受水槽本体だけでなく、ポンプなど付属の設備も点検しましょう。
1年に何回などの決まりはありませんが、1回は行っておくと安心です。
検査
年に1度給水設備や水質の状態を検査することが義務づけられています。
この検査でもし水質に異変が発見された場合は、すぐに対処をしてもう一度水質の検査を受けなくてはなりません。